2023.12.29 11:00横笛の鳴らし方その1〜エアリードの仕組みリードがある管楽器は、リードが振動して音源となります。また、リードがあれば、リードによって息の方向が決まります。しかし、横笛はリードの無い、エアリードの管楽器です。エアリードの楽器は、自分の息で空気を振動させなければいけません。また、リードが無いので、自分の唇で息の方向を定める必要があります。では、横笛は、どうやって音が鳴るのでしょうか。横笛には唄口と呼ばれる、息を吹き込む穴があります。ここから息を吹き込みますと、唄口やその他の開口部で空気流が発生し、空気の振動により音が出るのです。しかし、ただ息を吹き込むだけでは、音は出ません。これが、エアリードの楽器の難しいところです。冒頭の写真は、YAMAHAのホームページからお借りしました、フルートの息の吹き込...
2023.12.20 11:00篠笛の種類その2〜いろんな長さの笛があるのはなぜ?〜篠笛には、実はいろんな長さがあるのをご存知ですか?実は、40cmに満たないものから、60cm近いものまで、あるのです。これは、実は音程の違いです。西洋音楽は、基本的には音程が決まっています。オーケストラでは標準音の音叉で音を合わせますが、これは音程が共通で定められているからです。しかし、カラオケはどうでしょう。歌う人によって、音程、キーを上げたり下げたりしますよね。原曲の音程、キーは決まっていますが、歌う人の声によってキーを調整するという発想は、実は日本では江戸時代からありました。長唄や小唄などの三味線音楽でも、唄い手の声域に合わせて、三味線の音程を調整します。気持ちよく歌えるように、三味線が唄に合わせるのです。すると、三味線に合わせるべき笛も、音程が...