笛の分類その3〜どうやって鳴らす?〜リードの種類〜

笛の吹き方には別の分類があります。
それは、音の元となる振動をどうやって出すかです。
リード、簧(した)という言葉を聞いたことがありますか?
リードの語源はreed、葦です。

前回、金管楽器は唇の振動で音を出すと書きました。
これは、リップリード、唇簧と言います。
金管楽器を吹くときによく使われるマウスピースは、唇が密着して、よく振動しやすいように作られています。
下の写真は、ヤマハのホームページからお借りした、トランペットの写真です。

一方、木管楽器には様々なリードがあります。
シングルリード、単簧とは、一枚の薄い板です。
楽器本体とリードを同時にくわえて息を吹き込むことにより、音を出します。
クラリネットやサックスは、シングルリードです。
下の写真は、ヤマハのホームページからお借りしました。
サックスのリードと、楽器に取り付けたところです。

ダブルリード、複簧とは、二枚のリードを合わせて作られます。
リードを口にくわえて、リードの間に息を吹き込むことにより、音を出します。
オーボエ、ファゴットや、日本の雅楽器の篳篥は、ダブルリードです。
下の写真は、ヤマハのホームページからお借りしました。
オーボエと、オーボエのリードの作り方です。
オーボエのリードは、葦の一種のケーンから作ります。
自作する人もいますが、できているものを買って自分で調整なさる方もいます。

フリーリード、自由簧とは、自由に振動する薄い板が振動して音が出ます。
吹き込み口に息を吹き込むと、内部のリードが振動します。
ハーモニカや、日本の雅楽器の笙などです。
下の写真は、ヤマハのホームページからお借りしました。
ハーモニカと、内部のリードの構造です。

エアリード、無簧とは、目に見えるリードがありません。
吹き込む空気そのものが振動します。
フルートやピッコロ、日本の篠笛、尺八などです。
リコーダーには口にくわえる部分がありますが、リードはないので、これもエアリードの一種です。
冒頭の、エドゥアール・ドガの、「笛を吹く少年」は、木製のピッコロでしょうか、横笛を吹いていますが、これもエアリードです。

日本の横笛

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